給湯器の交換工事では、本体・リモコン以外にも部品の取り替えが必要な時があります。安全・確実な施工のためには、ご自宅の給湯器周辺部品の確認も必要です。この記事では、給湯器交換時に必要となる主な部品や役割についてわかりやすく解説します。
据置台

据置台は、給湯器を地面に直接置くための専用台です。ガス給湯器交換時に使われます。給湯器本体を支えつつ安定させ、設置高さを確保するために使います。地面からの湿気・水はねを避けられ、外壁の負担を軽減します。
配管カバー

給湯器の下にある給水・給湯・ガス管・リモコン配線などを覆って保護するカバーのことを「配管カバー」といいます。外観を整えるだけでなく、配管の劣化や凍結防止にも役立ちます。
ふろアダプター


ふろアダプター(浴槽循環口)**とは、給湯器と浴槽をつなぐ「お湯の出入り口」のことです。浴槽の壁面に取り付けます。
■ 主な役割
- お湯を浴槽へ送る(追い焚き・自動湯はり)
給湯器からのお湯がこの口を通って浴槽に入ります。 - 浴槽の水を吸い込む(温め直し・保温)
冷めた浴槽の水をふろアダプターから吸い込んで、給湯器で加熱して戻します。 - 浴槽内の温度を感知するセンサー付きタイプもあり
一部の機種では、お湯の温度や水位を測るセンサーが内蔵されています。
■ ふろアダプターの構造(簡略)
[給湯器] ←→ 循環配管 ←→【ふろアダプター】←→【浴槽】
■ 交換が必要なタイミング
- お湯が循環しない/保温が効かない
→ アダプター内の目詰まりや劣化の可能性 - 水漏れしている
→ パッキンや本体の破損 - 給湯器交換時に型が合わない
→ 古いアダプターが新しい給湯器と非対応
燃焼器用ホース


燃焼器用ホースとは、給湯器とガス栓を接続するための専用ホースです。
ガスコックから給湯器までにホースがある場合は、交換が必要です。

下記のイラストの様にコックが直接つながっている場合は、交換不要です。

灯油タンク 送油管

灯油タンクは、家庭や施設で灯油を保管するための容器です。主に石油給湯器や石油ストーブなどの燃料として使う灯油を安全に保管・供給するために使用されます。
石油給湯器と灯油タンクをつなぐホースを送油管と言います。
サビ、灯油漏れ、タンク内に水が混入などがあれば、交換をおすすめ致します。
アルコープ

給湯器排気の方向を変える部品
🧱 アルコープ設置時の課題
- 給湯器の排気ガスがこもりやすい
- 周囲に壁があることで、排気熱やCOが滞留しやすくなる
- 安全性や周囲への配慮から、排気方向の制御が必須
金枠セット(マンション)

給湯器を設置する際に使用されるフレーム部分や外枠のことを指します。マンションなどで使用されています。給湯器を枠内にしっかりと固定するための重要な役割を果たします。
給湯器が変わる事で、取付が出来なくなる可能性がありますので、確認が必要です。
戸建て住宅では、使用されません。